日本一の名水

とても興味深い文献を見つけました。
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阿蘇は、世界一のカルデラ火山。中央に五岳がそびえ、まわりを外輪山が取り囲む。
阿蘇のカルデラ形成に関係した火山活動は、およそ30万年前に遡る。
その後、9万年前の約20万年間に、4回大噴火を繰り返した。
その爆発は火砕流と呼ばれる噴火で、大量に吐き出された軽石や火山灰層は堆積物となり、
北部中九州すっぽりと覆っている。
分厚く積もった火山灰層は、水を通しやすい地層を形成。日本一の地下水をもたらした。
北阿蘇と呼ばれる小国は、筑後川の源流部。阿蘇外輪の北東部産山村には、別府湾に
注ぐ大野川の源流がある。
熊本県内を流れる、菊池川、白川、緑川の源流部は言うに及ばず、
宮崎県に流れる五ヶ瀬川の源流部もここにある。
阿蘇は、まさに北部中九州全体の水がめとなっているのである。
分厚く積もった火山灰の地層の謎を解き明かそう。
阿蘇の4回の大噴火には、活動期と休止期があった。
数千年オーダーだといわれている活動期には、大量の火山灰と溶岩をまき散らし、
休止期に入ると熱をもった火山灰土が冷えて固まり、草が生えた。
草は枯れて土になり土壌が形成される。
その後、再び活動が活発になると大量の火山灰と溶岩が降り積もる。
これを4回繰り返したため、火山灰と土が交互に層を形成する、まるでサンドウィッチ
のような地層となったのである。
その厚さは100~200メートルにも及んでいる。
さらに幸運なことに、この地層にはクラック(割れ目)が入りやすく、
通常の土壌の10倍といわれる浸透性を持つに至る。
そのため、阿蘇に降った雨は、まるで漏斗のように、地下に浸透するのである。
また、風穴などと呼ばれる水の浸透口も至るところに点在する。
さて、浸透性の高い土壌を通過した水はどうなるのだろう。
私達の日常に役立つ水の温度は、15度~25度。
深く潜られても温泉になってしまう。
ここにさらに偶然が重なる。
阿蘇の水を通しやすい地層は、なんと水をほとんど通さない不透水性の
地層の上に形成されたのである。
お盆の上に水をたっぷりと含んだスポンジがのっているといえば、
分かりやすいだろう。
さらなる偶然は、阿蘇地域が多雨地域であるということ。
熊本市の年間平均降雨量は、1993ミリ。しかし、阿蘇地域は3000ミリの
雨が降るのである。
実は、阿蘇の北部は霧が発生しやすい地域。
阿蘇の北外輪の雲海は風物詩にもなっている。
この雨雲こそ阿蘇のカルデラ内に大量の雨を降らせるものなのだ。
幾重にも重なった偶然。それが、名水を誕生させた。
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参考資料:nototo





